プレイヤー(ミュージカル俳優)とボイストレーナー、それぞれに必要なスキルがリンクする部分もありますが、基本的には違う技術が必要です。

プレイヤーに必要なスキルは、絶対的な歌唱力、演技力、ダンス、演出家のニーズに対してのキャッチ力と対応力、他者との差別化をはかる自身の個性が必要です。

一方で、ボイストレーナーに必要なスキルは、講師自身が当たり前にできる「歌唱と発声」を紐解いて、詳しく説明出来る力。その技術を生徒へ落とし込む応用力、生徒とのコミュニケーションやトーク、生徒の信頼を得られるボイストレーナー自身の魅力や能力など多様な能力が必要となります。
近年では、科学的なメソッドがこの業界においてもかなり浸透してきています。SLS、ハリウッド式、EVTなど「歌唱・発声」を指導するうえで、身体、声帯周り、連携する筋肉など研究が進んでいます。
今後は、感覚的だけに頼るレッスンは淘汰されていき、裏付けに基づいた指導が求められる時代になってきています。ただ、生徒が分かりやすく理解できるために、説明モデルとして、感覚的に伝える指導法も必要な場面もあることでしょう。
YouTubeやSNSのボイトレ情報では、タイパ・コスパを考えて、簡潔に割愛する傾向があり、誤解を招く、間違った情報も多々あります。

理想とする講師像は、舞台でのプレイヤー経験もある。そして、ボイストレーナーとしての経験や最新のメソッド理解をされている方に習うのが理想的です。ただし、このそれぞれのスキル・経験が高い方であるほど、レッスン価格が高くなる傾向にあるとみておいた方が良いです。

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